患者様へ 2 臨床研究など

■逆流性食道炎の実態と危険因子に関する検討(倫理審査委員会 承認受付番号1)

近年、日本人の食生活の変化や、慢性胃炎の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌感染率の低下とその除菌治療の普及により、胃酸分泌能が増加しており、その結果、胃酸が食道に逆流し、胸やけなどの症状を呈する逆流性食道炎が増加してきています。高齢化率の高い南和地域では、逆流性食道炎による食道粘膜傷害のため出血をきたすような重症例も多く、その危険因子を検討し、適切な治療を行うことは重要であります。

当科では、2011年4月~2015年10月に、当院の前身である奈良県立五條病院にて施行された上部消化管内視鏡検査にて、逆流性食道炎を認めた患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センターの倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000
担当者
辻 裕樹、沢井 正佳

低用量アスピリンによる消化管障害の実態と危険因子に関する検討(倫理審査委員会 承認受付番号3)

近年、高齢者社会に伴い虚血性心疾患や脳血管障害の一次および二次予防のために低用量アスピリン(以下、LDA)服用患者が増加し、LDAによる消化管粘膜障害(びらん、潰瘍、出血)例が増加しています。上部(胃、十二指腸)消化管出血の危険因子として、高齢者、潰瘍既往、非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)やワルファリンなどの抗血栓剤やステロイド剤の併用などが報告されていますが、NSAIDsと比較して、本邦でのLDAについてのエビデンスは少なく、小腸や下部(大腸)消化管出血についてはさらにエビデンスが少ないのが現状であります。

当科では、当院でアスピリン(NSAIDsや抗血栓剤併用)を投与され、消化管内視鏡(上部・下部・小腸)検査を施行された患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センター医の倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
沢井 正佳

■急性胆管炎、閉塞性黄疸に対する内視鏡的治療の実態と危険因子に関する検討の後ろ向き単施設研究(倫理審査委員会 承認受付番号4)

今日、急性胆管炎や閉塞性黄疸の治療においては、EBD(内視鏡的胆道ドレナージ)が推奨され一般化しております。胆管炎や閉塞性黄疸の原因として、結石、悪性腫瘍、硬化性胆管炎などがあり、EST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)やEP(L)BD(内視鏡的乳頭(大口径)バルーン拡張術)での截石治療やEMS(内視鏡的メタリックステント)留置術での悪性胆道狭窄疾患に対し行われ有効性が示されていますが、一定の割合で重篤な偶発症も発生しているのも事実であります。また、近年高齢化社会に伴い高齢者に対しての治療も増加し、加齢に伴う臓器能の低下や基礎疾患を併存していることも多く、術中・術後の偶発症の発生が懸念されます。ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)関連手技であるEBDや原因治療(EST、EP(L)BD、その他)の偶発症やその対策、長期予後を検討することは重要であり、特に高齢者において検討した報告は少なく、有意義であると思われます。当科では、急性胆管炎や閉塞性黄疸に対する内視鏡的検査や治療を施行された患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センター医の倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
沢井 正佳

■酸関連疾患(胃・十二指腸潰瘍、NSAIDs潰瘍、胃食道逆流症)の実態と危険因子に関する検討(倫理審査委員会 承認受付番号5)

近年、日本人の食生活の変化や、慢性胃炎や消化性潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌感染率の低下とその除菌治療の普及により、胃酸分泌能が増加しており、その結果として胃酸が食道に逆流し、胸やけなどの症状を呈する胃食道逆流症(GERD)が増加してきております。また、高齢化社会に伴い整形外科領域でのNSAIDs投与、あるいは脳・心血管疾患に対する低用量アスピリン(LDA)やワルファリンなどの抗血栓剤の投与が増加しており、これらの薬剤に起因する消化性潰瘍は今後ますます増加することが予測されます。これら酸関連疾患(胃・十二指腸潰瘍、NSAIDs潰瘍、胃食道逆流症)による消化管粘膜傷害のため出血、狭窄、穿孔などをきたすような重篤な症例もみられ、その危険因子を検討し、適切な治療や予防を行うことは重要であると考えます。本研究は酸関連疾患(胃・十二指腸潰瘍、NSAIDs潰瘍、胃食道逆流症)の実態と出血などの危険因子を同定することにより、これらの予防や対策に寄与することを目的としており、臨床上極めて有意義であると考えております。

当科では、当院および前進である県立五條病院で上部消化管内視鏡検査・治療を施行された酸関連疾患(胃・十二指腸潰瘍、NSAIDs潰瘍、胃食道逆流症)患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。本研究は、すでに行われた治療や診療情報を振り返って検討するものであり、患者さんに対して治療の介入を行うものではありません。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センター医の倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
沢井正佳

■上部消化管出血の実態と危険因子に関する検討(倫理審査委員会 承認受付番号6)

非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)や低用量アスピリン(LDA)をはじめ、抗血栓薬服用による消化管粘膜傷害は自覚症状に乏しく、突然、出血や穿孔などの重篤な症状をきたすことが臨床上大きな問題となります。本邦では、高齢化社会を迎えるにあたり、これらの薬剤を服用する患者数の増加が見込まれ、重篤な消化管出血の増加が予想されます。本研究は上部消化管出血の危険因子を同定することにより、これらの予防や対策に寄与することを目的としており、臨床上極めて有意義であると考えております。

当科では、当院および前進である県立五條病院で吐血や黒色便を主訴に、緊急上部消化管内視鏡検査・治療を施行された患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。本研究は、すでに行われた治療や診療情報を振り返って検討するものであり、患者さんに対して治療の介入を行うものではありません。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センター医の倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
岩井聡始、沢井正佳

■PEGの現状と適応および摂食不良患者に対する摂食嚥下機能療法の現状と意義
(倫理審査委員会 承認受付番号7 )

日本は超高齢化社会を迎え、脳血管疾患や認知症などにより経口摂取困難となる例が増加しています。それを背景に経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)は近年急速に普及し、経口摂取不能の患者に対して栄養状態の改善をもたらし多大な効果が得られるようになりました。胃瘻からの栄養剤の適切な投与により、栄養状態が改善し嚥下訓練が進み経口摂取が再開されるようになった症例もしばしば経験されます。しかし一方で近年のマスコミ報道などによるPEGのマイナスイメージのため、PEG=終末期、延命治療といった誤解が生じている面もあります。そのため医学的な観点からのPEG造設の適応、摂食嚥下機能療法の意義を検討することは、臨床上極めて有意義であると考えています。

当科では、PEG造設をされた患者様、摂食嚥下機能療法を受けられた患者様の臨床経過を診療記録より過去にさかのぼって調査を行い検討させて頂くこととなりました。本研究は、すでに行われた治療や診療情報を振り返って検討するものであり、患者さんに対して治療の介入を行うものではありません。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センターの倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
堀内葉月、沢井正佳

■下部消化管出血の実態と危険因子に関する検討の後ろ向き単施設研究
(倫理審査委員会 承認受付番号12 )

下部消化管出血を来す疾患は自覚症状に乏しく、突然、出血性ショックや敗血症、消化管狭窄・穿孔などの重篤な症状をきたすことが臨床上大きな問題であることが知られています。本邦では、すでに高齢化社会を迎えており、抗血栓剤服用率の増加などからもこれらの下部消化管出血を来す疾患の増加が見込まれます。本研究は、下部消化管出血を来す疾患および患者背景を明らかにすることにより、出血の予防や治療に寄与することを目的とし、臨床上極めて有意義であると考えております。

今回当科では、当院で血便を主訴に、緊急下部消化管内視鏡検査・治療を施行された患者様の臨床経過を診療記録より調査を行い、後ろ向きに検討させて頂くこととなりました。本研究は、すでに行われた治療や診療情報を振り返って検討するものであり、患者さんに対して治療の介入を行うものではありません。

この研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌に発表する可能性があります。ただし、成果を公表する場合には、臨床データを使用させて頂いた方のプライバシーに慎重に配慮します。個人を特定できる情報が公表されることはありません。この研究は南奈良総合医療センター医の倫理委員会の審査を経て承認を得ています。これらの研究において、ご自身の提供された情報等について患者様またはご家族が問い合わせたい、もしくは利用を拒否したいなどの場合には下記にご連絡ください。なお、拒否されても患者様へ診療上の不利益などは生じませんのでご安心ください。

南奈良総合医療センター 消化器内科
TEL 0747-54-5000(内線2298医局)
担当者
沢井正佳